熊野古道に鬼ヶ城 ~小雨交じりの二日目編~

面白展望台

パールロード沿いにある面白展望台にてお目覚め。残念ながらポツポツと雨が降っている。そりゃそうと何で面白展望台って名前なんだろうか?

看板の「面白」部分が思いっ切り「後付け感」に満ちているんだが…(爆)

朝っぱらからどうでもいい疑問を頭に浮かべながら、南東に出っ張っている大王崎に行ってみる事に。

ガールズ&パンツァーの幟

途中本降りになってきたので大洗のコンビニでちと休憩(違います)

【三重県志摩市】 大王崎灯台大王崎の突端にある大王崎灯台は上まで登れる灯台なのでもちろん中へ。螺旋階段をのぼりまして…

大王崎灯台からの眺め灯台の上からの景色はこんな感じ。まぁ雨降ってるんで霞んでますな。大王崎灯台までの沿道には真珠屋さんが並んでいるんだが、朝早めの平日という事であんまり開店していなかった。

大王崎灯台カットモデル灯台にはミュージアムも併設されているので見学開始。入り口には大王崎灯台のカットモデルが鎮座。う~ん惜しい…階段部分だけで無く、もう少し上の方まで切っておいて欲しかった。。。

カットモデルと眼鏡にはちとうるさいバイク乗りです(つまりフェチ)

大王崎灯台ミュージアム 燈火部分(実機)色々な解説と展示がありますが、実際に使われていたフレネルレンズが光と共に回る展示は圧巻の一言。ただ、ガンダム世代なのでどうしてもジオン軍のモビルスーツのモノアイを連想してしまうのはご愛敬。

大王崎灯台 何故かイメージ写真大王崎灯台は東端に位置している事もあって日の出が美しいらしい。そう、この写真のように。あれっ…?

何故か小さく「写真はデジタル合成したイメージです。」と書かれているんですが…(汗)

この後は三重県の熊野灘のリアス式海岸を縫うように走ったり、山間部を抜けたりする国道260号で南西に向かって走ったんだが、道の走りやすさと景色は申し分無いものの雨に打たれているせいもあってやたらと寒い。

脇見をしたクルマ

集中力が落ちるとこのクルマのようになってしまうので気をつけないといけません。

【三重県紀北町】 道の駅 紀伊長島 「マンボウフライ定食」【三重県】 道の駅 紀伊長島

紀北町の道の駅、紀伊長島に着いたのがちょうどお昼時だったのでここで昼飯を。何やらマンボウが有名な土地柄だそうなので、マンボウフライ定食を頂きま~す。マンボウなんて食べたの初めてだな。味なんですが、特に脂っこいという訳でも無く白身魚のフライのようです。ただ食感が独特。白身魚のフライのように噛むと崩れる感じではなくって軽く噛み切るような感じとでも言いますか。

熱いお茶を頂いたりなんかして体を温めて再び出発。世界遺産でもある熊野古道の「ツヅラト峠道」が近いようなので行ってみる事に。

熊野古道 ツヅラト峠道熊野古道は文字通り「道」なので、ホントに歩いたら伊勢神宮まで歩く事になってしまう訳なので入り口部分だけですが、こういう場所は雨が降っている方が趣があっていいみたい。それにしてもちゃんと石を敷いた道を人力だけで何十キロも作ってしまうんだから凄い事だよな。

【三重県】 熊野古道 曽根次郎坂・太郎坂入り口こちらはもう少し西の方にある曽根次郎坂・太郎坂に向かう入り口付近。あまり訪れる人がいないのか石にコケが生えていていい雰囲気です。それに秋の落ち葉がそのまんま。

【三重県】 熊野古道 曽根次郎坂・太郎坂入り口からの眺めこちらは曽根次郎坂・太郎坂の入り口からの海の眺め。熊野灘はとにかく入り江が多いです。

この後は国道42号と国道311号を乗り継いで、熊野市中心部に程近い鬼ヶ城へ。

【三重県】 鬼ヶ城入り口入り口からして既に期待の出来る雰囲気だな(喜)何と言うか、直線的な自然の岩って山の上の方とかにしか無さそうな気がするんだが。

【三重県】 鬼ヶ城 千畳敷

【三重県】 鬼ヶ城 千畳敷ちとデカすぎて写真に収まりきらないんだけれど、千畳敷と呼ばれている場所。野外コンサートホールみたいな場所でして、フルオケが演奏会を出来る位の十分なスペースがありますな。

観客は海で立ち泳ぎになるけれど(笑)

【三重県】 鬼ヶ城 猿戻り千畳敷の先には猿戻りという物凄く魅力的なルートが岩場沿いに連なっているんだが、残念ながら台風による被害でこの先は通行止め。ま、次回だな。

そろそろ今宵のねぐらを考え出す時間帯なので作戦タイム。熊野市街で晩飯の材料を買って場所探しでもいいんだけれど…ゴールに辿り着く喜びを味わいたいので更に南下なのです。

【和歌山県】 新宮駅雨の中、和歌山県の新宮駅へ到着しました。住民は大歓迎ですぞっ!…何?言ってる事の意味が分からないだとっ!?

お前も社会人なら「たしなみの一つ」として「桃鉄」やり込んでおけやっ!(ツン)

 それに旅先の名物をあらかじめ自然に覚えられるしね(デレ)

…こんな感じに桃鉄の目的地の一つである新宮駅でゴール感をひとしきり味わった後は、ポータブルナビをイジイジ…(数分後)

うぉ~っ!スーパーの場所が近い店から順に表示されるではないですかっ!(文明開化の音)

そんなこんなで近場のスーパーに案内されて晩飯の食材を購入。ついでに近場の道の駅の検索をナビでしてみたりりして…

今宵のねぐらナビに導かれるがまま、ねぐらに到着なのでありますです!(爆)

刺身にさんま寿司等々肉もやし炒め

こんな感じに夜戦…ではなくってプチ宴会開始。酒を飲みながら明日行われる横須賀の「護衛艦カレーナンバー1グランプリ」が盛り上がっているのを知ってしまい、夜な夜なテントの中で地団駄を踏む俺なのであった。えっ?何ですか?

艦これ?いえ、知らない子ですね(赤城)

20140418ルート

本日のGPSログはこちら。三重県の南の海岸線ってのは、厳しさと優しさの両方の面を持っているよな。いいところだ。

2012年夏ツーリング ~うどんとフェリーと青空と…編~

瀬戸大橋記念公園にて

四泊目にして、ようやく雨の降らない夜を過ごせた。はっきり言ってあらゆる物がビショビショだったがかなり乾いたんで助かった。

香川県といえば沢山のうどん屋さんがある事で有名だが、さすがに朝早くからはやっていないだろうと半ばあきらめムードだったのだが…

【香川県】 こだわり麺や 「かけうどん&生卵&ちくわ」【香川県】 こだわり麺や 店構え

朝っぱらから営業しているお店を発見したのでもちろん入店。かけうどん中(2玉)に生卵とちくわのてんぷらをトッピング。

そのうちのんびりうどん屋巡りってのも良さそうだよな。そばと違って値段がべらぼうに安いしね。関西風の出汁にも満足です。ご馳走様でしたっ!

うどんをいただいた後は、瀬戸内海を見下ろすことのできる五色台スカイラインを堪能して海岸線に沿って進む県道16号線へ。はっきり言って無茶苦茶暑いが、夏はこれぐらいが丁度いい。

途中、道の駅で125ccのスクーターに乗っている徳島県美波町からやってきたおじさんと色々お話。美波町はNHKの朝の連ドラ「ウェルかめ」の舞台になった事を嬉しそうに話してたな。俺も見てたから砂浜の美しさは知ってるよ。それに…

倉科カナちゃんの美しさもねぇ(喜)

【徳島県鳴門市】 三谷製糖

そんなこんなで若干鼻の下を伸ばした状態で香川県東部の東かがわ市へ。三谷製糖の「和三盆」という看板を見て、何処かで聞いたことがあったような気がしたので記憶を辿ってみると…そうだ!長瀞のカキ氷屋さんで上にかけてた蜜が「和三盆」だった気が。せっかくなのでお店に入ってみると、お茶と和三盆を出してくれました。

【徳島県鳴門市】 三谷製糖 「和三盆」ぱっと見単なる砂糖菓子なんだが、とっても上品な甘さで普通に頂けます。原材料がサトウキビでは無いんだそうな。とっても気に入ったので母へのお土産にコーヒー紅茶用の顆粒になった物と、お供え的な雰囲気の物を購入。お盆だしね。

この後、道を確認しようとツーリングマップルを眺めていると…「道の駅 第九の里」などという気になる場所が。何じゃそりゃ?とも思ったが、10キロほどの距離なので行ってみる事に。

「道の駅 第九の里」実際に行ってみてようやく意味が分かった。第一次世界大戦中、現在の鳴門市に存在した坂東捕虜収容所にいたドイツ人捕虜達が、ベートーベンの交響曲第九番を日本初演したのがこの地との事。捕虜というと日々相当苦しいイメージを抱くが、ここの捕虜の皆さんは結構優遇されていたそうだ。確かにそうでなけりゃ第九の演奏会なんてやれないわな。

鳴門スカイライン展望台この後は鳴門スカイラインへ。写真は展望台からの眺め。瀬戸内海はとにかく島だらけ。そして天気が何より素晴らしい。

大鳴門橋こちらは淡路島と四国を結ぶ大鳴門橋。橋の途中まで見学できるようになっているので行ってみますと…

大鳴門橋の遊歩道「渦の道」こんな風に足元に鳴門の渦を見物出来るようになってます。肝心の渦の写真なんですが、渦の見頃である満潮と干潮の時間のど真ん中に辿り着いてしまった為…

ありませんっ!(爆)

渦目当てで出かけるなら、時間帯はちゃんと選んだほうが良さそうだね(笑)

ここから大鳴門橋を走って淡路島経由で戻り始めてもいいのだが、そうするとどうしても大阪・京都方面の渋滞に巻き込まれてしまいそうなのでさらに南下。徳島港から和歌山港への渋滞知らずなフェリーにするのでありました。

【徳島港フェリー乗り場】 徳島らーめん生卵入りフェリー乗り場の喫茶室で「徳島らーめん生卵入り」を食べて待っていると…

「南海フェリー 徳島→和歌山」船体側面にキャラクターの描かれた「痛フェリー」が入港してきた(笑)

二時間程の船旅を楽しんで、和歌山港に入港した時はすでに夕暮れ模様。この後どうしたもんだかと考えたりもしたが、フェリーで昼寝して元気なこともあるので少々走ることに。途中、国体道路との交差点で和歌山ラーメンの有名店「井出商店」が目に入ったりもしたんだが、以前食べたことがあるので今回は通過。国道24号沿いの郊外型店舗のあまりの多さに少々驚いたりなんかしつつガンガン走りまして、23時まで営業しているという奈良県御所市の「かもきみの湯 」までやって来たのでありました。

和歌山県様、今度パンダを見にやって来るのでその時まで待っててね。

【奈良県御所市】 かもきみの湯 店構え

暗くて分かりにくいが、何だかオペラハウスのような豪勢な作りの温泉でして、風呂の種類も多種多様。かなり気に入ったので晩飯もこちらで頂いたのでありました。

【奈良県御所市】 かもきみの湯 「特選牛ステーキ&海老フライ定食」【奈良県御所市】 かもきみの湯 「宇治金時」

「特選牛ステーキ&海老フライ定食」と「宇治金時」。キャンプ中の毎日の晩飯「肉もやし炒め」とは格が違うのであります(笑)

道の駅「吉野路大淀iセンター」最終的に今夜の寝床は道の駅「吉野路大淀iセンター」に決定。今更テントを張るのもかったるいので、ベンチでごろ寝です。旅の基本て奴ですな(笑)ま、明日もこの調子の天気で頼みまっせ!

2012_08_16ルート本日のGPSログはこちら。ほぼ間違いなく渋滞しないので、大阪方面に用が無いのであればフェリーでショートカットはお勧めです。