古めのモバイルバッテリーでスマートフォンが充電出来ないとお嘆きのあなたへ

「SANYO KBC-D1」「SANYO KBC-L27D」

ま、こんなどうでもいいネタを持ち出した理由は、週末をほとんど寝て過ごしたという些細な理由による…(涙)

ま、それはともかく昔の?いわゆる携帯電話時代には何度も助けられていたモバイルバッテリー、スマートフォンに替えたら全然充電出来なくて残念な思いをした方もいらっしゃるのではないだろうか?

実は自分もそんな一人でありまして、最近の大容量バッテリーを内蔵したスマートフォンは「普通の」USBケーブルでは充電出来ないようになっていたりするという事にようやく気が付いたのであった。結論から言うと…

「充電&通信切り替えモード付き」のケーブルを使うと充電出来たりする。

これ、そもそもの発端はUSBの規格として最大供給電流は500mAと定められた頃(15年位前だっけか?)に話はさかのぼる訳だが…

今のスマートフォンの充電器は5V2Aなんていう大電流(USB規格の実に4倍)なんてものが添付されてたりする訳だが(実際Nexus7がそうだった)、こいつをパソコンのUSBに接続した時にパソコン側のUSB廻りがどうなるかが保証出来ないのでこういう仕組みになったんではないかなぁ…と思っている。500mAまでは壊れないだろうけど、2A流したらさすがに壊れるかもしれない訳で(そもそもPC側に保護回路があるべき論はこの際ちと置いておく)。

で、機器側(スマートフォン側)の設計屋さんはこう考えた訳だ。「相手が充電器では無くパソコンの類だった場合(USBの規格に準拠している機器の場合)」は充電する際に何らかの制限を掛けてしまおうと。

スマートフォンってのはパソコンに繋ぐと外部メディアとして認識されたりする事から分かる通り、何かしらの通信をパソコン側と行って「相手がパソコン」という事を認識する事はそもそも出来る。この場合、相手側の最大供給電流は500mA以下の可能性があるので本気モードの充電はしない(細かく言うと、どれだけの電流を供給できるかがパソコン側から通知されるのだが、その値に従って充電回路をきっちり制御するのは面倒なので程々の充電・若しくは一切充電しない動作になるのかな?)。

これに対して、USBの通信は出来ないけれども5Vの電源だけが繋がった時はアダプターの類だと判断する(フルパワーで充電)ってのが一つの考え。もう一つは、さらにUSBの通信用に使っているD+D-という信号線がショートしてある場合のみフルパワーで充電ってのが最近のスマートフォンの充電仕様の主流らしい。

そんな訳で、手元にUSBの信号をロジックアナライザーという機械で測定する為の治具基板(ちょっとした中継端子)があるのでこれで実際に実験したところを貼っておこうと思ったんだが…K’s電器の携帯アクセサリーコーナーを帰りがけに覗いてみたら「充電&通信切り替えモード付き」のケーブルが普通に売っていたのでお買い上げ。このケーブルを充電モードにするとD+D-がショートする設定になります(多分)。

この結果…今までGALAXY SII LTEを充電出来なかったモバイルバッテリー「SANYO KBC-L27D(最大出力1A)」がきっちり充電出来るようになったのでありました。それから「SANYO KBC-D1」というごく初期のスティックタイプのモバイルブースターも充電モードに入るようにはなった。が…こちらは供給電流が少ない(最大出力500mA)だからなのか、しばらくすると充電モードから抜けてしまう。これは残念…(相当古いタイプらしく、最新版では充電出来るらしいです)。

ここまで読んで頂けたあなたにはここからが本番(笑)Nexus7も同じような充電廻りの挙動らしいので、車やらバイクやらに車載した時に本気モードで充電させる為にはD+D-をショートさせた充電用ケーブルを用意しておくのが良さそうです。500円程度なので買ってしまうも良し、自作ケーブルを作ってみるも良し。

早く週末に試してぇよ…(だから飲み過ぎんな…タコ!)

「電脳書房技術書バー」&鎌倉散歩など

「電脳書房技術書バー オライリーと白州10年ロック」 (G1 nFD50mm F1.4)

この週末は5:48発の特急フレッシュひたちに乗り込んで、神奈川方面へ行ってきた。

今回はちと話の順序が前後するが、夕方~夜にかけて「BAR & Coffee aboab_o」で行われた「第一回 電脳書房技術書バー」の話を先に。

電脳書房さんはネット上で技術書の古本を専門に扱っている珍しいお店(実店舗はなし)でして、店主さんが行きつけのBARで酒を飲みながらO’Reillyをはじめとする各種技術書(古本)を読んだり買えたりするという未だ聞いた事のない風変わりなイベントをやると言う事なので、相武台前駅へとはるばる飲みにやって来た訳だ。

【神奈川県座間市】 「電脳書房技術書バー会場 BAR & Coffee aboab_o」夕方5時過ぎにお店に辿り着く前までは、多分2~3人のお客さんがいる位だろうとたかをくくっていたのだが…店のドアを開けてビックリ…

ほとんど満席じゃぁあ~りませんかっ!(驚)

しかも皆さん、何やら難しそうな本を読みながら酒やコーヒーを飲んでいる。もしかして皆さん…この世の誰もが憧れる「エンジニ~ア」な方々な訳ですか!

凄いっ!エンジニアって格好いいっ!女性にもてそう!エクセレント!Bravo!…(続く)

ま、ヨタ話はこれ位にしまして…人数が多かったので全員とお話しした訳では無いんですが、今回カウンター席で飲みながら色々と話をさせて頂いた皆さんがどんなメンバーだったかと言いますと…「電気自動車技術者」「ゲーム制作技術者」「ASIC設計技術者(俺)」「L2スイッチ組み込みソフト技術者」と、よくもまぁここまで豊富なラインナップを揃えたもんだと関心しきり(笑)

しかもカウンターの向こう側で格好良くシェーカーを振っているマスターも「元・金型技術者」だったりするので堪らない。お互いの専門分野こそ違えどそこはやっぱり技術者同士、飲みながら互いに話をしていてやっぱり面白いんだよね。知らない分野の話に対してこそ、皆興味津々だったりして。

そして店内の会話をそっと見守っている電脳書房の店主さんも、実直な性格が滲み出ている素敵な方でした。

そんな中一人で店を切り盛りしているマスターは、一杯一杯コーヒーをドリップしたりカクテルを作ったり何十種類もあるウイスキーを用意したりと、あくまでクールに決めつつも大わらわ。どうやらこんなに大盛況になるとはBARのマスター自身も思っていなかったらしく、ぼそっと呟いたこの一言に全てが集約されていた。

「話違うよ………(涙)」 それを聞いて思わず笑ってしまう我々一同…(笑)

こんな雰囲気で大盛況だった電脳書房技術書バー、次回開催がどうなるかは現時点では全く不明だそうですが、これは是非とも継続的にやって欲しい催しですな。店主さんにBARのマスター、そして色々と楽しくお話しさせて頂いた技術者の皆さん、素敵な時間をありがとうございました!

 

「鶴岡八幡宮」 (G1 M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6)

話は変わってこちらは昼間にお参りに行ってきた鎌倉の鶴岡八幡宮。実は当初「FabLab 鎌倉」という「レーザーカッター」やら「CNCミリングマシン」やらを皆で使ってノウハウを共有・蓄積・継承しようというコンセプトの実験工房を見学するつもりだったんだが残念ながらお休みでした。HP上に「2012年3月以降から新システムでOPEN LABを開始いたします」とあるので、それまではお休みなのかな?

【神奈川県鎌倉市】 鶴岡八幡宮参道 「鳥皮ホルモン」【神奈川県鎌倉市】 鶴岡八幡宮参道 「鳥皮ホルモン」 店構え

鶴岡八幡宮の参道でやたらと香ばしい香りをはなっていた鶏皮ホルモンなるB級グルメ的な一品を頂いたり…

【神奈川県鎌倉市】 鶴岡八幡宮参道 「黒米甘酒」黒米甘酒なる黒っぽい一風変わった甘酒を頂いたりなんかして鎌倉を散歩。ご存じの通り昼間も寒い一日でしたが、天気が良かった事もあり鎌倉市内は結構な賑わいを見せてました。

「鎌倉ゲストハウス」こちらは今回泊まった鎌倉ゲストハウス。夜遅く戻る事になりそうだったので昼間のうちにチェックイン。囲炉裏とコタツのある和風テイスト全開の宿でした。残念ながら今回は技術書バーへの参加がメインだったので夜中に少し話に参加しただけでしたが、ゆっくり鎌倉見物する時にまたお世話になりたいと思います。

【藤沢市】 札幌ラーメン こぐま 「牛乳ラーメン」晩飯は藤沢駅近くの「札幌ラーメン こぐま」で牛乳ラーメン。 味噌&牛乳の組み合わせが意外にもマッチしてまして、秋に行った青森でも「味噌カレー牛乳ラーメン」を食べておけば良かったなぁ…と思ったなぁ。

実はラーメンを食べた後に湘南モノレールの湘南深沢駅すぐそばの飲み屋で更に飲んで(ここの店のお客さんのキャラが皆濃くて笑えたよ)、鎌倉ゲストハウスへ戻って行ったのでありました。それにしてもいい土曜日になったな。

個人的な「技術書」一考

またしても暇?なので、今回は「技術書」をネタに少々考えてみたい(いつから社会派のblogを目指すようになったんだぁ?ま、いいけども)。

そもそも「技術書」なるジャンル分け自体が世の中的に認識されてはいない気がするので俺なりの解説を。

世の中には多種多様な書物(ようするに本)が存在し、市場が縮小していると言われつつ今日も読まれ続けている。本と呼ぶにはちと違うかも知れないが新聞に始まり…週刊誌・月刊誌・新刊コーナー・小説・読み物・グルメ・旅行・地図・etcが本屋には存在し、ちょっと大きめな本屋に行くと「専門書」コーナーという、本屋の盲腸なんではなかろうか?的な一角(しかも何故か面積的にはデカイ)があったりもする。

「専門書」コーナーってのはとにかく「こんな特化されたジャンルの本…一体誰が読むんだ?」的品揃えだったりする。国文学やら社会学、経済学の株コーナーあたりはまだ少しは一般性がありそうな気もするが…医療系やら天文系やら機械加工やら電子系のコーナーになってくると「そのコーナーを歩いた事すら無い」方が多いのではあるまいか?

個人的に思う「技術書」というのは、そういった場所に並ぶ本の事を呼ぶんだと思う。俺の場合は直近で「電子工学・機械工学・情報系(最近幅が広がりすぎで辛いが…)」あたりかな。

エンジニアと呼ばれる職業の方々が本屋に来て真っ先にこの「技術書」コーナーに向かう訳では無いし、エンジニアであっても一度もこういう「技術書」コーナーに来た事なんて無い方がいらっしゃるのは確か(会社でその場その場で必要な本を読めばいいんだろ?という意見ももちろん有る)なんだが、それ以上に一般の方々がこの「技術書」コーナーに来る事は無いであろう事は確か。

ここでちと辛いのは「俺今、○○本読んでます(読みました)!」という事を一般的な分野で叫んでみても仕方が無いであろうという事。小説やらムック本的な方面の何かなら、興味のベクトルが多少なりとも合っている可能性は有るかと思うけど「電子回路のコモンセンス」読んだぜ!って一般的な手段で言ってみても仕方無いだろ?「コモンセンス」なハズなのにさ…(笑)

そんな訳で今週末の「電脳書房」さんの「技術書BAR」に、とっても期待しています。おそらくソフト系なエンジニアの方が多いイベントになるんじゃ無いかなぁ?とは思っていますが、それはそれでいいんです。

行きずりの技術屋同士、飲みながら話を出来ればそれだけで!